ちび来る

またブログを通して、日々のことを綴ろう、と思ったのが、去年。
全然続かなくて、最後の書いたのが、今見てみると3月18日。
ぬうが逝って7日めだった。
きっとぬうの思い出と最後を書こうと思ってたのだろうけれど、書かずじまい。

いろいろ忙しかったから。
いろいろ忙しかった。
便利な言葉。
そう、いろいろ忙しかったのだけど。

あれから半年。
うちにちびが来た。
生まれて2ヶ月の丸い毛の塊り。
みーみー鳴いて、小さな段ボールに入ってやってきた。

やってきて、もう1ヶ月。
段ボールの奥から怯えた目をしていたちび。



来て翌日、隣においた籐のかごに入った。
その次の日、囲いからでたがって、でると一目散にチェストの下に潜り込んだ。
5日後、リビングの半分を探検し終えた。
翌日境界線を超えた。
すぐに、残りの半分とキッチンスペースにも行けるようになった。
同じ頃、ソファーに飛び乗れるようになる。椅子にもジャンプ。

今、リビングから出たくてたまらない。
食卓の上を駆け抜けて怒られる。
リビングの扉があくと同時に飛び出して、玄関に走る、浴室に走る。
とうとう2階にも駆け上がった。
けど、まだ怖い。怖くなるとリビングに走って戻る。

とにかく、じっとしていない。くるくる、どたどた、ぴょんぴょんよく走る。
動くものを見ると追いかけずにいられない。
かみつく。
ひっかく。
なめる。
全部やってみる。
そして、すとんと眠ってしまう。



すべてのしぐさと行動が、
ぬうもこうだった、ききもこうだった、
あんなことした、こんなことした、
この子はこうだ、いやぬうだって、
ききだって同じことした、
ワルの顔している、ききはもっとゆったりしてた、
ぬうはソファーをかじった・・・
などなど、たくさんの思い出をよみがえらせる。
ぬうがいて、ききがいる。そしてちび。
みんなここにいる。

大の気に入りは長年家にいるベンジャミン。
鉢の上に飛び乗って、葉っぱをねだってジャンプする。
いい迷惑だろうに。
けど、心なしかベンジャミンの葉が増えた気がする。
緑が濃くなった気がする。

手のひらにのるほどの小さな生き物が、家を陽気にする。
生きているものの力はすごい。

ふっと見るちび、昨日より体が大きくなっている。

何かが、どこかで動く気がした。
時間が動く。空間も動く。
心も動く。



さて、今日はどこへ行こう?



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