断食を終えて~回復食と「何が変わったか」について





もうずっと続けててもいいな~と思った断食最終日。

名残おしいながら、またやろう、と決めて5日間で終了しました。
6日目、回復食に入ります。

  • 回復食一日目
昼間は酵素ジュースで過ごし、夕食にいよいよ最初のお食事。
回復食あけにお勧めの、大根を炊いたもの、を用意。

昆布のおだしであっさり炊いて、たたき梅干しで味付けをしただけ。
それだけなのに、
ゆっくり噛みしめていると、じわーっと大根の甘さが口中に広がって、

食べ物って本当においしいのだなあ。
幸せだなあ~
自然に笑みがこぼれる

全身が舌に、口になったみたいに、
味覚が研ぎ澄まされている。

そして、この大根をいただく一番の理由!
食べて一時間もしないうちに、お腹がゆるーくなり・・・
いわゆる宿便もしっかりだせたよう。

  • 回復食二日目
翌日、朝はぬいて、昼に納豆とお蕎麦、夜はお蕎麦の残りを少々と根菜のお味噌汁。
夜はお味噌汁にじゃがいもを入れ過ぎて、お腹いっぱい。
食べ過ぎた~と思ったけれど、普段の食事の多分3分の1ほど。

そして、この日ちょっぴり身体に異変。
手足がなんだかじんじんして、震える感じと倦怠感。
思わず、職場で机につっぷして寝てしまったり、
パソコンを打つ手に違和感を感じたり。

ファスティングマイスターの玲子さんに相談すると、
消化力の落ちた胃が食べ物をどう処理していいかわからずに、混乱してしまったのだろうとのこと。
消化器官のデリケートな方がたまになりますといわれたけれど、
あんまり構わなかった私の身体。
デリケ―トなとこがあったのね・・・

そして、思い当たる点がもう一点。
回復食1日目、夕方。甘いものはまだ食べれないけれど、お抹茶は大丈夫
と、お茶のお稽古にいったのでした。
そこで、お抹茶を二服いただいて。
そういえば、あの後なんだかおかしかったような・・・
基本、酵素ジュースと梅干しだけだった5日間のあとに、
お抹茶!さすがに刺激が強かったか~と反省。

  • 回復食三日目
手足のわずかな震えと倦怠感は3日目も続く。
なんだか、なかなか集中できずで。

お茶の刺激は強かったとはいえ、それだけのせいだけではなかったのかも?
実際コーヒーは回復食1日目だったかな、くらいから大丈夫とのこと。

やっぱり、胃に相当負担がいっているのだろうか、
いきなり働かされてびっくり仰天しているのだろうか、などなど考え、
お食事はより慎重に、とにかくよーく噛んで、量を控え目に。

お昼ごはんは玄米とお味噌とりんご。
お夕飯は、かぼちゃ、にんじん、じゃがいもを昆布と鰹節で炊いたものと、ズッキーニとナスの炒め物を少々。

  • 回復食四日目
翌日、朝は抜き。
前日の違和感も倦怠感もなく、かなりすっきり。
もう大丈夫そう!

お昼に初めての小麦(但し、スペルト小麦)のパン。
よーく噛んで、噛んで。

そして夜、念願の友人のお食事をいただいたのでした。
お野菜とお豆、玄米ご飯
そしてココナッツミルクとお野菜のカレー。

あ~おいしかった~。

その夜は食べ過ぎで、しばらくは片づけも手伝わずに、横になり・・・
と、してはいけないことをしてしまったのだけれど、
身体におかしなところはなく。
ちょぴっと心配したスパイスも大丈夫だったみたい。

片づけ後、温泉に連れて行ってもらって、ゆっくりおしゃべり。

帰りには温泉近くの林をそぞろ歩き、カエルの大合唱の中、ホタルの乱舞を楽しんだのでした。

目の前で、光ったり、消えたりしながら、
上へ、横へつーっと移動するホタルたち。

何色ともいえない光に引き込まれそうで、時を忘れました。





あれから2週間。

回復食7日目には鶏肉、そしてお魚も食べて、普段の食事にもどりつつあります。

  • そもそも、なぜ断食を?
断食をしている or 断食したって言う機会があると、
たいてい、
いいな~わたしもやりたいの!っていう人と、
なんで、そんなことやろうって思ったの?(いったい全体?)
って訊く人に分かれる。

なんで???
と聞かれると、意外にスカッと答えられない。

学生の頃はダイエット!だったけど、今はなんだろう?


デトックスのため。
食生活を改善するため。
健康のため。
単にやってみたかったから。
本当にできるか試して見たかったから。精神鍛錬?
ダイエット効果も、もちろん。

断食後は、周りの色が鮮やかに見えたり、
世界が違って見えたり、
自分の何かが変わったり、
する(らしい)から?

どれもあてはまって、でもしっくりこない。
聞かれるたびに、答えがくるくる。


なんのため、
だろう?




  • 断食をして、変わったこと。

☆ 噛む回数。

早食いの私、今はちょっぴり元に戻りつつもあって、毎回ゆっくりゆっくりと声をかけないといけないけれど、食事を味わうことを以前よりずっと心がけるようになった。

特に、動物性たんぱく質をよく噛まないで食べると、腸内腐敗が起こって疲労物質がたまり、さらに腐敗ガスをろ過するために、肝臓や腎臓にも負担がかかること、

そして、この疲労物質のピルビン酸が筋肉にたまると、肩こりや腰痛などの原因になったり、朝の目覚めに影響したりもすることを、玲子さんに教えてもらって。

噛むことは、そんなにも大事なんだ!と改めて納得。
ちゃんと噛まなきゃという思いは前からあったけれど、とてもすとんと自分の中に落ちました。

長年の習慣を変えることは感嘆じゃないけれど、少しずつ意識的でありたい。


☆ 食事内容。

前からそうしたいと思っていた、玄米と野菜・豆中心の生活に。
完全に、とはいかず、多分まだ本気でその気もない。

だけれども、今、ご飯は玄米7割、白米3割くらい、
肉や魚を食べるのは週1,2回になりました。

そして、間食がほとんどなくなりました。
夜、夕食後お茶を飲みながら、甘いものをつまむ・・・
ことがなくなり、せいぜい果物を少々。

でも、特別な外食の時は別。
きゅうっとなって、無理がでないように。


☆ 気持ちがやわらいでいること。

これは、気のせいなのか、なんなのか。
もともと落ち着いて見られることは多いけれど、

結構、心の中は葛藤だったり、後悔の山津波だったり、居心地の悪さを感じていたり、こんなこと(今やっていること)に意味があるのだろうかと自信を無くしたり、
と、嵐が吹きすさぶことは多々あり。

断食後、以前に比べると、そんな風に心が波立たなくなった気がします。

幸せだな~と感じることが増えたとも言えるかな。

甘いものや精白された炭水化物(白米やパン、麺)を摂取すると、急激に血糖値があがり、それを下げるためにインスリンがでて、今度は下がり過ぎてしまった血糖値を上げるために、アドレナリンがでるのだとか。そして、このアドレナリンによって、イライラしやすい状態がひきだされる、と玲子さん。

血糖値の急激な上がり下がりは精神面にはよくないこと。
とすれば、あながち気のせいではなく、
食生活が変わったことが、心にもダイレクトに伝わっているのかもしれません。


☆ そして、決断が早くなった?

これも断食効果なのかどうか??ですが、
迷いが減ったような・・・

優柔不断の私は、決断を下すのが苦手。
ぐずぐず考え、ストレスをためて、ようやっと決めることも多かったけれど、

すこんと決められて、決めたことに後から迷うこともなくなった?
・・・気が。

こうした変化、まだまだ未知数。
長い目で見つめたいと思います。


☆ そうそう、体重。

3キロ減。


と、こんな感じでしょうか。

そして、ここまで書いて、そう、多分、きっと、私が断食をしてみたかったのは、

何か余分なもの、無用に背負っているもの、必要だと思いこんでいるものを

ホイッと投げ捨てたかった

のだろうと思いました。

本当に必要なものなのかなって疑っていても、いざ捨てるとなると、しがみついてしまうことも多くて。

断捨離。

よく聞くようになった言葉だけれど、
持っているモノ、のことだけでなく、

習慣からくる考え方、思い込み、地位、体面、体裁、ヘンなプライド・・・

ホイッ

思い切って手放す。

きれいに飾り立てられ、美しい色をした食べ物たち。食べたいぞー、おいしそうだぞーという気持ち。

でも、ほんとに身体が必要としているのかな、ほんとに心が必要としているのかな。

あえて手放してみることで、見えてくるものがある。

この人の料理を食べたくて、断食五日目でストップした、友人。
会ったなり、開口一番、

すっきりしたね~

と言ってくれました。

そして、その他幾人かの人達からも同じことを。

食べること大好き、
気持ちのこもった盛り付けはさらに嬉しく、
おいしいものを食べながら人とお話をする時間は何にもましてかけがえがなく・・・

その愛おしさ、感謝の気持ちを、もっともっと感じられるといいなと思うのです。

お大根のおいしかったこと、友人の夕食のおいしかったこと、普段のお食事のおいしいこと・・・


とても大事なものだけれど、どこかに余分さや思い込みを抱えている何かをホイッとしてみて、少しばかりすっきりとしたこと、

これが変わった一番のことなのではないかなと思います。







コメント